上部構造について
インプラントを利用するときに気をつけたいのが上部構造です。インプラントの上部構造はアバットメントというパーツを介してインプラント体と連結されていて、上部構造の性質や形によって大きく見た目や性質が変わってきます。上部構造の性質についてしっかりと基本的な知識を身につけ、治療を選ぶときに役立てるようにしましょう。
インプラントの上部構造の性質は形と材料によって大きく性質が変わってきます。まずクラウンやブリッジのような歯を取り付けるときにはその材料に注目することが大切です。インプラントの上部構造の材料として頻繁に利用されてきたのはセラミックです。いわゆる陶器と同じような材料なのですが、天然の歯に近い色調をもち、見た目はかなり自然な歯のような印象を受けます。しかし、金属にポーセレンというセラミックが焼き付けてあるものは噛み合わせによってすり減って下地の金属が出てきたり、欠けたりしやすいため、奥歯の噛み合わせの面にこのような処理をするのは注意が必要です。そのため、特に上の奥歯ではわざと噛み合わせの面は金属にしておいて、表の見える面だけセラミックを焼き付けて白く見せる方法をとって耐久性を持たせたりします。最近ではジルコニアや2ケイ酸リチウムといったセラミックで上部構造を作ることで、見た目の良さと、強度と耐久性を持たせることができます。
このような歯の形をした上部構造以外にも、入れ歯の留め金などの上部構造を取り付けることができます。入れ歯の留め金にも様々な種類があるので、歯医者と相談し、使い勝手の良い上部構造を作ることができるようにしっかりと相談をしておきましょう。
2018年9月3日 (月)
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